LinuxEssentials Objectives V2.0(JA)

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はじめに

Linux Essential認定の目標は、Linuxオペレーティングシステムを使用したデスクトップやモバイルデバイスを効果的に使用するための、基本的な知識を定義することです。 認定試験と共に提供されるしたLinux Essentialプログラムは、若者(あるいはLinuxやオープンソースの経験が浅い人)たちが、幅広いIT業界におけるLinuxとオープンソースの位置づけを理解できるように、指導し奨励することを目的としてます。


(注)この日本語翻訳はドラフトです。

受験生についての説明

本章では、Linux Essentialの試験にギリギリ合格できるレベルの人物について説明します。この架空の人物を、最低限の資格を有する候補生(Minimally Qualified Candidate MQC)と呼びます。Linux Essentials試験は、この人物と、より能力が高い人が合格し、この人物より能力が劣る人は合格しないレベルに設定されています。

MQCは、Linuxとオープンソース業界を理解し、一般的に使われているオープンソースアプリケーションの知識を有しています。MQCは、Linuxオペレーティングシステムの主要なコンポーネントを理解し、Linuxコマンドラインを操作する技能を備えています。また、MQCは、ユーザー/グループ管理などの基礎的なシステム管理と、パーミッションなどの基礎的なセキュリティを理解して、コマンドラインで作業できます。Linux Essentials試験の合格者の大半は、管理されたシステムのエンドユーザーに位置付けられることでしょう。

Linux EssentialのMQC(以後、受験生と呼びます)は、以下の基本的なスキルや知識を持っている必要があります:


  • 自由でソースがオープンなソフトウェア(Free and Open Source Software FOSS)の、さまざまなコミュニティとライセンス
  • プロセス、プログラムなど、オペレーティングシステムのコンポーネント
  • コンピュータハードウェア
  • ユーザー/グループとファイルパーミッションによる個人ディレクトリと公開ディレクトリなどの システムセキュリティ
  • システムをLANからアクセス可能にして、他のコンピュータに接続する
  • 作業環境にある、クローズドソースと同等のオープンソースアプリケーション
  • Linuxデスクトップのファイルシステムブラウザ
  • ヘルプがどこにあるか
  • コマンラインでファイルを操作する
  • 簡易的なバックアップやアーカイブを作成し復元する
  • コマンドラインによるエディタの利用
  • ファイルの圧縮
  • 簡単なスクリプトの作成と実行


バージョン情報

この試験範囲のバージョンは 2.0 です。

Linux Essentials試験の出題範囲 V1.6 から V2.0 への変更点は コチラ

Linux Essentials試験の出題範囲 V1.6 はコチラ


翻訳された出題範囲

以下の翻訳された出題範囲がこのWikiで入手できます:


試験と必要項目

Linux Essentials認定は、以下の試験に合格すると授与されます:

  • 010 (40問 60分)

受験に際して必要とされる他の資格はありません。


出題範囲

課題 1: Linuxオペレーティングシステムとオープンソースソフトウェア

1.1 Linuxディストリビューション (重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、一般的に使用されているLinuxディストリビューションについて、それらの相互関係や主要なコンポーネントを含めて理解していること。さまざまな種類のリリース種別やサポートスキームを含みます。

主要な知識分野:

  • カーネル空間とユーザー空間
  • Linuxディストリビューション
  • ディストリビューションのライフサイクル管理
  • AndroidとLinuxの関係性

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • Debianベースのディストリビューション(Debian GNU/Linux、Ubuntu、Raspberry Pi OS)
  • Enterprise Linuxベースのディストリビューション(Red Hat Enterprise Linux、AlmaLinux、Rocky Linux、Fedora Linux、CentOS Stream)
  • SUSEベースのディストリビューション(SUSE Linux Enterprise、openSUSE Leap、openSUSE Tumbleweed)
  • Alpine Linux(main と edge)
  • 長期サポート(LTS)・安定版・テスト版・非安定版の各リリース、ローリングリリース、 アルファ版とベータ版


1.2 主なオープンソースのアプリケーション(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、主要なオープンソースアプリケーションを知っていること。さまざまなアプリケーションの主な目的や機能を理解していることを含みますが、具体的な詳細や使用方法、インストール方法などは含みません。

主要な知識分野:

  • デスクトップアプリケーション
  • Webアプリケーション
  • サーバーアプリケーション
  • プログラミング言語
  • ソフトウェアパッケージとリポジトリ
  • パッケージ管理ツール

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • LibreOffice、Thunderbird、Firefox、Chromium と Chrome、Codium と VS Code、GIMP、Inkscape、VLC、GPG、R
  • Nextcloud、ownCloud、Kodi、Jitsi、Big Blue Button、Moodle、Git、GitLab、Forgejo と Gitea
  • Apache HTTPD、NGINX、MariaDB、MySQL、PostgreSQL、NFS、Samba
  • C、C++、Java、JavaScript、Python、PHP、Rust、Go
  • dpkg、apt-get、apt、rpm、dnf、zypper、apk


1.3 オープンソースソフトとライセンス(重要度: 1)

重要度

1

説明

受験生は、自由でソースがオープンなソフトウェア(FOSS)とオープンコンテントの原則を理解していること。主要なオープンソース ソフトウェア ライセンスとクリエィティブコモンズの知識を含みます。さらに受験生は、デジタル・オートノミー(デジタルの自律性)およびデジタル・ソブリンティ(デジタル主権)の観点から、プロプライエタリソフトウェアとフリーソフトウェアの役割を理解していること。

主要な知識分野:

  • オープンソースの理念
  • オープンソースとオープンコンテント
  • プロプライエタリソフトウェア
  • フリーソフトウェア

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • コピーレフト、パーミッシブ
  • GPL、BSDライセンス
  • クリエイティブ・コモンズ
  • フリーソフトウェア、オープンソースソフトウェア
  • デジタルオートノミー(autonomy)
  • デジタル主権(sovereignty)
  • フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)
  • オープンソースイニシアティブ(Open Source Initiative)


1.4 Linuxの利用 (重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、Linuxを実行するために使われる一般的なコンピュータの種類を知っていること。受験生は、テキストエディタや構成管理ツールなどの、システム管理ユーティリティを知っていること。これには、エディタや構成管理ツールの具体的な使用方法は含まれません。さらに受験生は、コンピュータやネットワークサービスの使用にあたって必要となる、基本的なセキュリティ対策を理解していること。

主要な知識分野:

  • Linuxを実行できるコンピュータの種類
  • 仮想化、コンテナ、クラウドコンピューティング
  • 一般的なテキストエディタ
  • 構成管理ツール
  • 認証情報の安全な扱い方
  • データの安全な伝送と保存

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • デスクトップコンピュータ、ラップトップ、モバイルデバイス
  • サーバー、仮想マシン、クラウドインスタンス
  • 組み込み(Embedded)システム、HPCクラスター
  • クライアントとサーバーの役割
  • vi、nano
  • 強力なパスワード、パスワードマネージャ、多要素認証、パスキー
  • ネットワークプロトコル(HTTPS)および記憶メディアの暗号化
  • USBデバイスの安全な取り扱い


課題 2: コマンドラインの基礎

2.1 コマンドラインの使い方(重要度: 3)

重要度

3

説明

受験生は、Linuxのコマンドラインを使えること。これにはコマンド、変数、クォーティングを含みます。受験生は、組み込みコマンドと実行可能ファイルの考え方を理解していること。Linuxにおける実行可能ファイルの一般的なパスを含みます。

主要な知識分野:

  • シェルの基本
  • コマンドラインの書式
  • 変数
  • クォーティング

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • Bash
  • echo
  • history
  • PATH環境変数
  • export
  • type
  • /bin、/usr/bin、/usr/sbin、/sbin


2.2 ドキュメント、Manページ、ヘルプ(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、Linuxシステムが提供するドキュメントを活用できること。manページを参照したり、ヘルプを表示する一般的なパラメータを添えてコマンドを実行することを含みます。さらに受験生は、ドキュメントやサンプルファイルを含むファイルシステムの重要なパスを知っていること。

主要な知識分野:

  • Manページ
  • コマンドラインツールの一般的なヘルプパラメータ

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • man
  • -h, --help
  • /usr/share/doc/


2.3 ファイル、ディレクトリ、パス(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、Linuxのファイルシステムを理解していること。ディレクトリを移動したり、ディレクトリの内容を一覧するコマンドを含みます。受験生は、絶対パスと相対パスの概念、ならびに、ホームディレクトリと隠しファイル、隠しディレクトリの概念を理解していること。

主要な知識分野:

  • ファイル、ディレクトリ
  • 隠しファイル、隠しディレクトリ
  • ホームディレクトリ
  • 絶対パス、相対パス
  • ファイル名でファイルを探す

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • lsの一般的なオプション
  • 再起的なリスト表示
  • cd
  • ...
  • /
  • /home と ~
  • find


2.4 ファイルとディレクトリの管理(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、ファイルとディレクトリを作成、コピー、移動、改名できること。これには、シェルのグロビング(globbing)とワイルドカードを含みます。

主要な知識分野:

  • ファイルとディレクトリ
  • 大文字と小文字の区別
  • 簡単なグロビング(globbing)

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • mv、cp、rm、touch
  • mkdir、rmdir


課題 3: データ処理

3.1 ファイルのアーカイブと圧縮(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、TARとZIP形式のアーカイブを作成し、一覧表示、抽出できること。さらに受験生は、アーカイブを含むファイルを圧縮できること。

主要な知識分野:

  • ファイル、ディレクトリ
  • アーカイブ、圧縮

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • tar
  • tarの主なオプション
  • gzip、bzip2、xz
  • zip、unzip


3.2 リダイレクトと文字列処理(重要度: 3)

重要度

3

説明

受験生は、コマンドライン上でI/Oリダイレクトを使用できること。ファイルにデータを書き込むこと、ファイルからデータを読み込むこと、コマンド間でデータを受け渡すことを含みます。さらに受験生は、一般的なテキスト処理ツールを使えます。それには、テキストのフィルタリングや処理に、簡単な正規表現を使うことを含みます。

主要な知識分野:

  • コマンドラインのパイプ
  • I/Oリダイレクト
  • 拡張正規表現の利用 . 、 [ ] 、 * 、 ?

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • grep、grep -E
  • less
  • cat、head、tail
  • sort
  • uniq
  • cut
  • wc


3.3 シェルスクリプトの基礎(重要度: 4)

重要度

4

説明

受験生は、簡単なシェルスクリプトを作成できること。これには、変数をセットしたり表示すること、ファイルの存在や変数の特徴をチェックすること、forループを使うことを含みます。

主要な知識分野:

  • 基礎的なシェルスクリプト

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • #! (シェバン shebang)
  • /bin/bash
  • 変数
  • 引数
  • if条件(ファイルの存在と変数の等価性)
  • forループ(空白区切りのリスト、ならびに、ファイルのグロブ式)
  • echo
  • Exitステータス


課題 4: Linuxシステム管理の基礎

4.1 Linuxのインストールとプロビジョニング(重要度: 1)

重要度

1

説明

受験生は、コンピュータ実機および仮想マシンへのLinuxのインストールと、クラウドインスタンスでのLinuxのプロビジョニングを理解していること。これには、デュアルブート構成、Linuxと他のオペレーティングシステムとの主な違い、他のオペレーティングシステムとLinuxの互換性に関する知識を含みます。

主要な知識分野:

  • Windows、macOS、Linuxの違い
  • コンピュータ実機ないし仮想マシンにLinuxをインストールする
  • クラウドインスタンスでLinuxを使用する

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • インストールメディア、ISOファイル
  • オペレーティングシステムのイメージ
  • デュアルブート
  • Windows Subsystem for Linux(WSL)


4.2 コンピュータハードウェアとデバイスへのアクセス(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、コンピュータの主要なコンポーネントを理解していること。さらに受験生は、Linuxカーネルがハードウェアを管理している方法と、デバイスファイルを使用してハードウェアにアクセスする方法を理解していること。これには、重要な擬似デバイスと、関連するファイルシステムを含みます。

主要な知識分野:

  • ハードウェア
  • 物理デバイス、ならびに、仮想デバイスのためのデバイスファイル

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • マザーボード、プロセッサ(x86とARM)、メモリ、電源、光学ドライブ、周辺装置
  • ネットワーク インターフェイス カード(Ethernet、WiFi)
  • ブロックストレージ(ハードディスク、SSD(Solid State Disk)、パーティション、/dev/sd*、/dev/nvme*)
  • Raspberry Pi
  • カーネルモジュールとドライバー
  • /dev/、/boot/、/sys/
  • /dev/null、/dev/zero、/dev/urandom


4.3 プロセスとログメッセージ(重要度: 3)

重要度

3

説明

受験生は、Linuxにおけるプロセスの概念を理解していること。これには、実行中のプロセスをリスト表示して、プロセスのリソース消費量を調べることを含みます。また、受験生はsystemdのサービスユニットを開始、終了、照会できます。さらに受験生は、systemdジャーナル、ログファイル、カーネルリングバッファから、ログメッセージを取得できます。

主要な知識分野:

  • プログラムと設定
  • プロセス
  • サービス
  • ログとsystemdジャーナル

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • ps、top、free
  • systemctl(start、stop、status)
  • journalctl、dmesg
  • /etc/
  • /var/log/
  • /proc/


4.4 ネットワーク構成(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、IPネットワークを理解していること。インターネット、IPv4とIPv6アドレス、ルーティング、名前解決を含みます。受験生は、Linuxシステムのネットワーク構成を調べることができ、基本的なネットワークの自動構成を理解し、簡単なネットワークトラブルに対処できます。

主要な知識分野:

  • インターネット、ネットワーク、ルーター
  • DNSクライアント設定を調べる
  • ネットワーク設定を調べる
  • ネットワークの自動構成

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • ip route show、ip -6 route show
  • ip addr show
  • ss
  • /etc/resolv.conf、/etc/hosts、resolvectl
  • IPv4、IPv6
  • DHCP、SLAAC、DHCPv6
  • ping
  • host


課題 5: セキュリティとファイルシステムのパーミッション

5.1 リモートログイン、ファイル転送、権限の昇格(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、SSHでリモートシステムにログインして、Linuxシェルにアクセスしたり、ファイルを転送したりできます。これには、公開鍵認証を含みます。さらに受験生は、管理タスクを行うために権限を昇格できます。

主要な知識分野:

  • ルートと一般ユーザー
  • システムユーザー
  • 権限を昇格してコマンドを実行する
  • SSHによるリモートログイン
  • SSHキーを生成して認証に使用する

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • sudo、su
  • ssh、scp
  • ssh-keygen
  • ~/.ssh/authorized_keys


5.2 ユーザーとグループの管理(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、Linuxにおけるユーザーとグループの概念を理解していること。これには、ユーザーの作成、パスワードの変更、ユーザーアカウントとセッションに関する情報の取得を含みます。さらに受験生は、Linuxユーザーのデータベースを含むファイルについて理解しています。

主要な知識分野:

  • ユーザーとグループのコマンド
  • ユーザーID

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • /etc/passwd、/etc/shadow、/etc/group、/etc/skel/
  • id、w、last、wtmpdb last
  • useradd、groupadd
  • passwd


5.3 ファイルシステムのパーミッションと所有権(重要度: 2)

重要度

2

説明

受験生は、Linuxファイルシステムのパーミッションと所有権を理解していること。これには、ファイルとディレクトリの所有権とパーミッションを調べて、解釈し、変更することを含みます。

主要な知識分野:

  • File and directory permissions and ownership

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • ls -l、ls -a
  • chmod、chown


5.4 特別なディレクトリとファイル(重要度: 1)

重要度

1

説明

受験生は、一時ディレクトリとシンボリックリンクの特別な属性を理解していること。これには、シンボリックリンクの作成、一覧、削除を含みます。

主要な知識分野:

  • 一時ディレクトリやファイルを使用する
  • シンボリックリンク

用語・ファイル・ユーティリティ:

  • /tmp/、/var/tmp/ と スティッキー(sticky)ビット
  • ls -d
  • ln -s